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北洋銀行、システム導入により決算業務の早期化と生産性向上を実現

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北海道最大の金融機関として今年8月に創業100周年を迎えた北洋銀行。新中期経営計画「『共創』―地域、お客さまとともに新たな100年へ―」をかかげ、北海道の新たな道標と価値の創造を担う銀行を目指している。新中期経営計画では、お客さまの潜在ニーズを発掘するとともに、コンサルティング能力を一層高めることで、事業性評価と地方創生に主体的に取り組む計画だ。その礎として、業務の効率化による生産性の向上や、FinTechに代表されるデジタル活用にも戦略的に対応していく方針だ。

同行が本計画より先んじて取り組んでいたものの一つに、決算業務の効率化がある。決算業務を効率化し生産性を向上させるために2016年4月から、みずほ情報総研が提供する決算帳票作成支援ソリューション「BANK-TeeQube単体決算ソリューション」を導入し活用している。今回、同行経営企画部の主計グループで担当部長を務める葛西順一氏と、管理役を務める大石敦司氏に、同システムの導入背景と効果についてお話を伺った。

短期間で決定された決算業務のシステム化

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北洋銀行 経営企画部
主計グループ 担当部長
葛西 順一氏

同行の経営計画等の立案部署である経営企画部のなかで、主計グループは、主に決算や税務関連を統括している。従来の決算業務では、伝票整理や入力は人手を使い、主に一般の表計算ソフトで管理していた。「BANK-TeeQube単体決算ソリューション」の導入の背景について葛西氏は「コーポレートガバナンス・コードの趣旨に則り、株主総会の前に株主様に招集通知を早めにお届けし、しっかりと議案について考えていただく時間を設けるため、決算を少しでも早く確定することが課題となりました」と語る。増員やプロセスの省略化による時間短縮が難しいことから、決算業務のスピードを上げるためにシステムが必要と判断し、2015年7月の検討開始から約2カ月で導入を決めた。

システム導入からわずか半年後にシステム稼働することを目標に掲げた同行。数あるシステムの中で「BANK-TeeQube単体決算ソリューション」を導入することに決めた理由について「他社システムと比較検討した結果、単体決算のシステムと連結決算のシステム両方の連携がスムーズで、トータルで考えた際に使い勝手がいいと判断したのが一番の要因です」と大石氏は話す。さらに「既に多くの導入実績がある決算システムが存在するという安心感があることも決め手でした。また銀行系列の企業なので銀行業界に精通するスタッフが多く、半年間という短いスパンでシステム導入に対応してもらえることもポイントでした」とスピードと安心感の両面での評価が後押しになったと話してくれた。

全員が一丸となって成し遂げられたスピード導入

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北洋銀行 経営企画部
主計グループ 管理役
大石 敦司氏

同行は3つの銀行が統合した関係で勘定系システムが複雑化していたという。わずか半年でのシステム導入にあたり「決算業務に関わる人員は決まっているため、通常の決算作業を行いながらシステム導入にも関わらなければならず、一人何役もやらなければならない状況でした。6カ月のうち決算作業を除くと実質3カ月ほどしか割ける時間がなく、決算担当者とシステム担当者が一丸となって進めていきました」と導入までの苦労について大石氏は振り返る。そこで要件定義の段階からみずほ情報総研のスタッフも入り、朝から晩まで打ち合わせを行った。「みずほ情報総研のスタッフには課題の解決方法から細かい相談までサポートしてもらえたことが良かったです。短いスパンでの作業で無理なお願いも聞いてもらえたことも助かりました」と大石氏は評価する。

わずか1年で指標を達成

短期間での集中した作業を経て2016年4月にシステム導入を果たした同行。その効果は確実に現れているという。「システム化により手作業が減ったことで、今まで2人で数日かかっていた決算伝票整理が数時間でできるようになりました。決算状況表についても1人が1週間程度かけていたものが今では2日程度で作成できるようになり、最大の目的であった『決算の早期化』も1年目から2日短縮することができました。また生産性が高まったことで、導入前よりも2名少ない人員体制で決算業務を行うことができ、1名は営業部門に回すことができています」と目に見える効果について葛西氏は語る。

大石氏は「今までは決算に向け担当者全員がいちスタッフとして作業をしなければならなかったのですが、システム化によって役席者は検証や分析に注力することができるようになったことも大きな収穫です」と、時間短縮以外の効果についても実感している。

さらに葛西氏は「システム投資にあたっては明確な指標を大きく分けて三つ設定していましたが、1年後に検証したところほぼクリアできていました。当初の投資回収期間もクリアしており投資効果は高かったです」と成果を語る。「余談ですが、「BANK-TeeQube」を導入した今年のゴールデンウィークは休むことができました。決算時期は忙しく例年出勤するものだと思い込んでいましたが、まだまだやれることがあるし、意識が変わるきっかけとはこういうことなんだな、と思いました」と心理的な側面での効果についても話してくれた。

常に「お客さまのため」を念頭に前進し続ける

決算早期化と人員戦力化を達成し、生産性向上に向け大きく前進した同行。今後の課題や取り組みについてどのように考えているのだろうか。「本来のミッションは、決算をもとに原因分析や今後の経営につなげていく戦略を考えていくことだと思っています。今まで手作業が多く時間がない中で、なかなかそこに時間を割けていない状況でした。システム化により時間短縮と分析が容易にできるようになったので、お客さまへの最適なサービス提供のためのサポートができるよう考えていかなければなりません」と葛西氏は語る。実際に大石氏の指揮のもと既に監査法人と打ち合わせを重ね、監査前に調査すべき事項の提供方法や、各所管部での原因分析に早速着手しているという。

今回の取り組みにおける行員の団結力やスピード感、結果を出す力から、お客さまとともに新たな100年へ向け「お客さま満足・地域貢献・従業員満足で地銀No.1」を目指す同行の力強い意思を伺うことができた。

  • *この記事は、2017年10月の取材をもとに作成したものです。

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